はじめまして。
ふぁみりっぷです。
遊びにきてくださりありがとうございます。
旅行代理店で10年以上コンサルタントとして勤務。お客様の目指す旅行を実現するお手伝いをしてきました。
旅行業界の中の人と聞いて「旅行を専門に扱っている人は学生の頃から積極的に留学やバックパック、世界一周旅行なんて経験してさぞかし詳しいんだろうな」と思われましたでしょうか?
確かに「旅行が好き」「旅行に関わる仕事をしたい」という方が集まるので、旅行経験が豊富な方は多いかもしれません。
お客様の方が旅行に詳しい”旅行業界あるある”
肝心の私はというと学生時代はサークル活動とバイトに明け暮れており、海外旅行は卒業間近に慌てて2つ予定を立てた位です。
また金銭的に余裕がなかったので卒業旅行にヨーロッパかぁ・・・いつか行けたらいいなあとぼんやり考える位で選択肢にもあがりませんでした。
幼少期に海外の小学校に通っていた経験はありますが、多感な10代、20代に自分の意志で行った経験とは全く毛色が異なります。
こっそり言うと世界一周のピースボートのチラシをひたすら眺めていた時期もあり憧れていましたが、親族に「女性1人だと事故に巻き込まれるリスクがあるからやめた方がいい」と心配され、それを振り切るまでの熱意もなく諦めてしまいました。
そんな旅行経験乏しい私が旅行会社に就職。
お客様の旅行を手配し、現地の知識が増えていくにつれて、実際に自分で体験したいと思い始めました。受験期世界史の授業で歴史のロマン、世界遺産・自然遺産の壮大さに興奮した日々を思い出します。
しかし地方に引っ越し新生活をスタートしたばかり。旅行資金はそこまで捻出できません。
頻度は年に1度のみ。長期休暇にどこに行こうかとあれこれ妄想してパンフレットを眺めたり、旅行ブログをひたすらブックマークしたり、会社の休憩時間に航空券のルートを組んで安い料金の席が出てこないか毎日パソコンとにらめっこをしたり。
現地で何をしようか?何を食べようか?どの交通機関でいこうか?どの順番でまわろうか?
あれこれノートにまとめたりスクラップしていくのが楽しくて楽しくて夢中で調べました。
実際に旅行に行ってみると、頭に描いた白黒の平面的なイメージ図が自分の”体験”を通して鮮やかに彩られ、立体的になっていくのを感じました。
実際の体験を通し”感じたこと”で自分の考え・常識がアップデートしていく過程が楽しい!
また新婚旅行先を一つに絞れず3部作にしたりもしました笑
3部作を終えた7年前、第一子を出産。
気持ちが埋没して見えなかった日々
想像していた穏やかなこどものいる生活と現実はまるで違っていました。
繊細で寝るのが苦手な娘の寝かしつけに追われ、年中寝不足でフラフラ。
細切れ睡眠でなんとか持ちこたえ、引きこもり生活だった初めての育児生活も1年以上経過し職場復帰を迎えました。
仕事の感覚も少しずつ取り戻せて、ようやく自分のことを振り返る余裕が出てきた頃です。
「子連れで海外に行ってみたいな、海外のホテルでプールデビューしたら楽しそう。」
そんな考えがふと沸いてきました。
それからはひたすら子連れ旅行記を読み漁り、子連れ旅行本を購入して情報収集。
長女が1歳半、妊娠5か月の中子連れで台北に行きました。
久しぶりの海外で異国の香り、食べ物、景色を感じて心がほどけていく感覚。 大人だけの時には感じなかった現地の方の子どもに対する優しいまなざし。 初めてのプールデビューに予想外の反応だった玉手箱のような子供の好奇心。
以前の旅行とはまた違った感覚をたくさん抱えて日常に戻りました。
ちょうどその頃、社内で素朴な疑問を投げかけられました。
「大変だってわかっているのに、なぜ赤ちゃん連れで海外に行くんでしょうね」
ここで感じた気持ちが、このブログを開設するきっかけになっています。
やっと湧き出てきた「やりたい」という気持ち
妊娠して身体の自由がきかなくなり、産後も一瞬一瞬めまぐるしく変わる子供の状況を24時間体制でみる毎日、急速に変わる環境に身体も思考も追いつかない。
睡眠も食事もままならず、産後は何かを新たにしたいという気もなかなか起きなかったのを覚えています。
そんな中でやっと湧き出てきた気持ち。
日常から離れてきれいな景色をみたい。 自分以外の人がつくったおいしいものを食べたい。(もちろん片付けたくない笑) 新しい世界を見て刺激を受けたい。
ライフステージが変わって自分自身を見失っていた中、以前と変わらない気持ちが芽生えたことが嬉しかったのを覚えています。
親になったからといって、自分自身が根本的に変わるわけじゃない。
母という属性が加わったことで「なぜわざわざ大変な思いをして遠くへ旅行に行くんだろう?」と特別視されることに違和感を感じました。
もちろん今までのように身軽に飛んでいくことはできないかもしれないけど、自分の中の興味の風船がしぼんだわけじゃない。
母になっても好奇心をあきらめたくない。
もっと子どもと一緒に新しい世界を見たい。
好奇心に旅をさせよ
コロナ禍で自分自身と向き合う中で、自分で世界一周航空券を手配して母子世界一周に行くという夢ができました。
仕事をしているから難しい、母子旅行は危ない。色々と心配はつきません。
ですが子供の素晴らしい感性に触れられるうちに、子供と一緒に楽しめる体力があるうちに行きたいと思うのです。出来ない理由はたくさんありますが、それよりも実現できる方法を考えて前を向いていきたいです。
自由に海外にでかけることが出来るのはもう少し先になりそうですが、
好奇心は自由に旅に出ることができる。
やりたいことをやってみようと思ってもらえるような、家族で楽しめる旅雑誌をつくっていきたいなと思っていますのでどうぞよろしくお願いします。